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【最新版】中小企業向けのERPソフト 『Microsoft Dynamics 365 Business Central 』とは?

概要から特徴・利用するメリットについてご紹介

製造業をはじめとする中小企業の業務効率化に大きな力を発揮するERPソフトとして活用されているのが、Microsoft社が提供する「Dynamics 365 Business Central」です。しかしながら、その機能や特徴、導入メリットについて、十分に把握できていない方も多いのではないでしょうか。

本記事では、Dynamics 365 Business Centralの概要や特徴、主要な機能、導入事例、そして利用するメリットなどについて詳しく解説します。

ERPの導入を検討されている中小企業の経営者や情報システム担当者の方々に有益な情報となっておりますので、Dynamics 365 Business Centralについて疑問をお持ちの方は、ぜひ本記事をご覧ください。

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◆Dynamics 365 Business Centralとは


「Dynamics 365 Business Central」(以下、Business Central)は、2018年にMicrosoftが提供を開始した、中小企業向けのERPソリューションです。以前から展開していた「Dynamics NAV」の機能をベースとしながら、さらなる改良を加えてリリースされました。

Business Centralの特筆すべき点は、高い機能性と迅速な導入が両立できる点にあります。最小1名のユーザーから登録可能で、250名以下の従業員規模を対象としているため、中小企業にとって導入しやすいサービス内容となっています。

このERPは多彩な機能を備えており、財務管理、生産管理、プロジェクト管理など、様々なモジュールを活用できます。各部門で収集したデータをBusiness Centralで一元管理することで、経営者や管理者は迅速な意思決定が可能になります。

また、Business Centralは柔軟性が高く、企業の成長に合わせてカスタマイズや拡張が可能です。クラウドベースのソリューションであるため、常に最新の機能にアクセスでき、セキュリティも強化されています。

さらに、Microsoft 365やMicrosoft Copilot、Power Platformなど、他のMicrosoft製品との優れた連携性も大きな特徴です。これにより、業務プロセス全体の効率化と生産性の向上が期待できます。

◆Dynamics 365 Business Centralの特徴


中小企業向けのERPソフト 『Microsoft Dynamics 365 Business Central 』-特徴

Dynamics 365 Business Centralは、ほかのERPとは異なり、中小企業のニーズに特化して設計されており、使いやすさと機能性のバランスが取れています。ここでは、その特徴をいくつかご紹介します。

1.さまざまな環境からアクセスできる


Business Centralは、さまざまなOS・デバイスからアクセスできる柔軟性が魅力です。
対応OSは、Windows・iOS・Androidの3種類。PCはもちろん、タブレットPCやスマートフォンからのアクセスも可能です。これにより、オフィス内だけでなく、外出先や在宅勤務時でも必要な情報にアクセスできます。

さらに、導入形態においても選択肢があります。オンプレミスとクラウドの2種類から選択可能で、自社のIT環境や運用方針に合わせて最適な形態を選択できます。クラウド型を選択すれば、初期投資を抑えつつ、迅速な導入が可能です。一方、オンプレミス型では、自社でのカスタマイズや管理が可能になります。

このように、Business Centralは、中小企業のさまざまなニーズや環境に対応できる柔軟性を備えています。

2.Microsoft 365との連携性に優れている


Business CentralはMicrosoftのサービスであることから、簡単に同社のツールと連携させることが可能です。
Microsoft 365には、以下をはじめとしたアプリケーションがラインナップされています。

 ・Outlook 
 ・OneDrive
 ・Word
 ・Excel
 ・PowerPoint
 ・OneNote
 ・SharePoint
 ・Teams
 ・Copilot

たとえば、Business Central上のデータをExcelで直接編集し、その変更をリアルタイムにシステムに反映できたり、レポートデータをExcelをはじめPowerPointやWord、Teamsへ出力するなど、多彩な連携方法があります。

このほか、最近ではCopilotとの連携も進んでおり、業務のさらなる効率化が図られています。CopilotはBusiness Centralにも組み込まれており、例えば以下のような支援が可能です。

 ・商品説明文の自動生成
 ・顧客メールから見積を自動作成
 ・銀行勘定調整の支援
 ・チャット形式での操作ガイドや業務支援

Copilotは日常業務のさまざまな場面でユーザーを支援し、作業時間の短縮と業務品質の向上を実現します。今後もMicrosoft製品全体との連携を強化しながら、さらなる進化が期待されています。

このように、Business CentralはMicrosoft 365をはじめとしたMicrosoft製品との連携で業務効率化をさらに促進します。これにより、データの一元管理や情報共有がスムーズになり、部門間の連携も強化されます。また、ユーザーはなじみのあるMicrosoft製品のインターフェースを通じてERPシステムを操作できるため、導入後の学習コストも抑えられます。

こちらのコラムでOffice 365をはじめとしたMicrosoft製品との連携についてご紹介しています。ぜひご覧ください。
関連コラム:Officeだけではもったいない!「Dynamics 365 Business Central」との連携で実現するビジネス基盤

3.2層ERPとして活用できる


中小企業において、国内外でグループを形成している場合や、多くの販売代理店をもつような場合には、2層ERPとしての活用が可能です。2層ERPとは、本社で導入済みの「コアERP」に加えて、支社や支店などが「サブERP」を別に導入する形態を指します。

Business Centralは、サブERPとして各支社や支店に導入し、2層ERPを実現しやすいのが特徴です。
2層ERPにより、グループ全体の情報を横断的に分析できるようになるため、業務の標準化や、ガバナンスの強化が容易になります。また、各拠点の特性に応じた柔軟な運用が可能となり、本社と支社間のスムーズな情報連携を実現できます。

さらに、2層ERPの導入により、コスト削減や導入期間の短縮といったメリットも期待できます。Business Centralは中小規模の拠点に適した機能と価格設定となっているため、全社統一のERPシステムを導入するよりも、効率的かつ経済的な選択肢となる可能性があります。

これらの特徴により、Business Centralは中小企業のデジタルトランスフォーメーションを支援し、業務プロセスの最適化と意思決定の迅速化を可能にします。

Dynamics 365 Business Centralの代表的な機能


中小企業向けのERPソフト 『Microsoft Dynamics 365 Business Central 』-機能

ここでは、Business Centralに搭載されている代表的な機能を7つご紹介します。

以下に挙げる機能群は、企業の様々な部門や業務プロセスをカバーし、統合的な管理を可能にします。これらの機能を活用することで、企業は迅速な意思決定、正確なデータ管理、そして効率的な業務運営を実現できます。各機能は相互に連携し、シームレスな情報の流れを生み出すことで、企業全体の業務最適化に貢献します。

1.財務管理機能


Business Centralの財務管理機能は、直感的で使いやすい操作画面を通じて、キャッシュフロー、固定資産、プロジェクト原価などを効率的に管理できます。ExcelやMicrosoft Power BIとの連携により、財務パターンの特定やリアルタイムでのキャッシュフローデータ取得が可能となります。

グローバル展開している企業にも対応しており、複数通貨や為替レート、各国の税制を考慮したデータ管理が可能です。これにより、月次や年次の決算処理をスピーディかつスムーズに行うことができます。

Power Platformの概要とDX推進への活用について興味がある方は、こちらのコラムもご覧ください。
関連コラム:Power Platformとは?ーアプリケーションの概要とDynamics 365 Business Central連携についてご紹介

2.営業・マーケティング管理機能


Business Centralには、CRM/SFAに相当する機能が搭載されています。これらの機能を活用することで、効果的な営業活動やマーケティング戦略の実施が可能になります。

たとえば、売上の見込みに応じてリードに優先順位を付け、アプローチすべき見込み客を容易に特定できます。また、Business Centralに記録された顧客とのやり取りを振り返ることで、アップセルやクロスセルの最適なタイミングを見極めることができます。

さらに、顧客の契約状況をリアルタイムで把握したり、顧客やグループごとに価格や割引を設定・確認したりすることが可能です。これにより、営業担当者は顧客に合わせた提案を行いやすくなり、成約率の向上につながります。

Business Centralの営業・マーケティング管理機能は、顧客情報の一元管理や営業活動の効率化を実現し、中小企業の売上増加や顧客満足度の向上に貢献します。

3.販売・購買管理機能


販売・購買管理機能においては、得意先管理や仕入先管理、受発注管理といった基本的な機能を活用できます。部品をどれくらいの価格で調達しているのか、どの納品先へ何を納品しているのかといった情報を瞬時に把握できるのです。

その他、トリガーに応じた自動発注や、購買計画の策定支援機能も魅力です。品目数や発注数が多くて購買を把握しづらい場合や、納品を適切に管理したい企業にとって、使いやすい機能です。

さらに、販売・購買プロセスの可視化や分析も容易に行うことができます。例えば、売上傾向や仕入れコストの推移などを、グラフや表を用いてビジュアル的に表現することが可能です。これにより、意思決定者は迅速かつ的確な判断を下すことができます。

また、取引先との連携強化にも役立ちます。取引先ごとの取引履歴や特別な条件などを一元管理することで、きめ細やかな対応が可能になります。これは顧客満足度の向上や、サプライヤーとの良好な関係構築につながります。

4.在庫管理機能


Business Centralを活用すれば、正確な在庫状況を把握できます。

管理画面に登録された品目は、物流現場においても簡単に移動や削除できるのが特徴です。売上予測や在庫切れも把握することが可能で、部品の補充が必要になると、自動で発注書を作成できます。

在庫管理機能では、リアルタイムで在庫レベルを監視し、適切な在庫水準を維持することができます。また、バーコードスキャナーやRFIDタグなどのツールと連携することで、在庫の追跡や棚卸作業の効率化も実現可能です。さらに、季節変動や需要予測に基づいた在庫計画の立案をサポートし、過剰在庫や在庫切れのリスクを最小限に抑えることができます。

5.プロジェクト管理機能


社内で一時的なプロジェクトが発生したような場合、Business Centralのプロジェクト管理機能で対応できます。

精度の高い原価計算・タイムシートの作成・レポートの出力機能などを活用し、プロジェクト実施中に発生した修正にも細かく対応し、予実管理を徹底できます。

また、管理画面を見ながら、「今どれくらいのリソースが使われているか」「かかった原価をどれくらい回収できているのか」といった情報も確認できるのがうれしい点です。

BIを活用した高度な分析も可能で、さまざまな指標をもとに、プロジェクトの現況をリアルタイムに把握できます。さらに、プロジェクトの進捗状況や課題を可視化することで、効率的な意思決定や迅速な問題解決につなげることができます。

6.サービス管理機能


Business Centralのサービス管理機能は、契約後の製品・サービスの状況や、割り当てたタスクの状況を一元管理することができます。この機能を使用することで、顧客サービスの品質向上と業務効率化を同時に実現できます。

例えば、出荷済みの商品をシステムに登録し、出荷履歴やサービス注文の状況を確認することが可能です。これにより、顧客からの問い合わせに対して、登録された情報をもとに迅速に対応できます。また、返品や修理の依頼が発生した場合も、サービス注文として管理し、進捗を追跡できます。これにより、アフターサービスの対応状況を把握しやすくなります。

顧客へのタスクが発生した際には、適切な人材を割り当て、詳細な内容を円滑に伝達することができます。これにより、チーム内のコミュニケーションが改善され、サービス提供の効率化につながります。

さらに、サービス履歴や顧客フィードバックなどの情報も一元管理できるため、継続的なサービス改善や顧客満足度の向上にも役立ちます。このように、Business Centralのサービス管理機能は、企業のカスタマーサービス戦略を強化する上で重要な役割を果たします。

7.製造業向けの機能


製造業向けには、複雑な製造プロセスを効率的に管理するための機能を備えています。

複数の部品から作られる製造物を登録することも可能で、これにより、製品の構成要素を正確に把握し、生産計画の立案や原価管理を容易に行うことができます。特定の製品へリソースをかけすぎていないかを簡単にチェックできるため、生産リソースの最適化にも役立ちます。

複雑で環境変化が激しいような製造工程であっても、計画に沿った作業の実施が可能になります。リアルタイムでの進捗管理や、柔軟な生産スケジュールの調整により、製造業特有の課題に対応できます。さらに、品質管理や在庫管理とも連携することで、一貫した製造管理体制を構築できます。

Dynamics 365 Business Centralのライセンスプラン


中小企業向けのERPソフト 『Microsoft Dynamics 365 Business Central 』-ライセンスプラン

Business Centralのライセンスプランは、「Essentials」と「Premium」の2種類があります。
Essentialsプランには、財務管理、営業・マーケティング管理、販売・購買管理、在庫管理、プロジェクト管理、倉庫管理などの機能が搭載されています。一方、Premiumプランは、Essentialsプランの機能に加えて、サービス管理機能や製造業向けの機能も含まれています。
それぞれの機能の違いは以下です。

  Essentials Premium
登録可能なユーザー数 無制限 無制限
登録可能な会社件数 無制限 無制限
複数の環境での使用
財務管理機能
営業・マーケティング管理機能
販売・購買管理機能
在庫管理機能
プロジェクト管理機能
サービス管理機能
倉庫管理機能
製造業向けの機能

プラン選択時には、自社のニーズや予算に応じて、適切なプランを選択することが重要です。たとえば、製造業を営む企業や、アフターサービスに力を入れたい企業はPremiumプランが必須となります。一方、それ以外の業種や、基本的な業務管理機能で十分な企業はEssentialsプランで対応できる可能性が高いです。

プラン選択の際は、現在の業務内容だけでなく、将来的な事業拡大や新規事業の可能性も考慮に入れることをおすすめします。必要に応じて、Microsoft公認パートナーに相談し、最適なプラン選択のアドバイスを受けることも有効な方法です。

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Dynamics 365 Business Centralを導入した事例


中小企業向けのERPソフト 『Microsoft Dynamics 365 Business Central 』-導入事例

ここでは、Business Centralの導入に成功した事例を3つご紹介します。

属人化からの脱却、意思決定の迅速化、急成長するビジネスへの対応といった観点から、具体的な導入事例を紹介していきます。中小企業がERPシステムを導入する際の参考となる内容になっておりますので、ぜひご覧ください。

1.事業構造の変化に対応し、全社基幹システムを統合


全国700店舗以上を展開する株式会社リンガーハットでは、旧基幹システムの複雑化や保守体制の限界により、業務効率や情報連携に課題を抱えていました。スクラッチ開発されたシステムは改修を重ねるうちにブラックボックス化し、マスタデータの二重登録やCSV加工など、現場の負担も大きくなっていたのです。

そこで同社は、Business Centralを導入し、本部・店舗・工場の業務を段階的に統合。西部電気工業が開発から運用・保守までを一括支援することで、社内SEを置かずに安定した運用体制を構築しました。

導入後は、マスタデータの一元化や月次決算処理の短縮、店舗業務の軽減など、業務効率が大幅に向上。Microsoft 365との連携により、データ加工や共有もスムーズになりました。さらに、AIによるWeb発注システムの導入で、店舗ごとの発注数を自動算出し、食材ロスの削減と業務負担の軽減を実現。QRコードによるトレーサビリティも整備され、顧客対応の迅速化にもつながっています。

Business Centralの導入により、リンガーハットは事業拡大と業務改革の両立を実現し、ERPを活用したデジタル変革を着実に進めています。

株式会社リンガーハット様 導入事例はこちら
「基幹システムのリプレースにより、本部と店舗と工場の連携はもちろん、事業構造の変化や事業拡大に対応する基盤を構築することができました。現在は西部電気工業とともに新たなDXに取り組んでいます。」

2.複雑なレンタル業務に対応し、業務効率化とデータ連携を実現


建設機材や高所作業車などのレンタル事業を展開する稲尾産業株式会社では、老朽化した販売管理システムの保守担当者が退職したことをきっかけに、システム刷新が急務となりました。レンタル業特有の複雑な業務体系により、過去にはパッケージ製品でのリプレースが頓挫した経験もあり、慎重な検討の末、Business Centralをベースにした新システムの構築を決断しました。

2016年に要件定義を開始し、2017年に本稼働。販売管理・財務会計・仕入管理・受付システムを連携させることで、業務全体の効率化を実現しました。導入後は、過去の取引履歴や単価情報の検索が容易になり、帳簿を探す手間が不要に。1度の入力で各システムに情報が連携されるため、二重入力や人的ミスも大幅に削減されました。

また、レンタル業特有の請求書の個別対応や割引設定にも柔軟に対応できるよう、帳票ツールのアドオン開発も実施。現場の声を反映した設計により、業務にフィットした運用が可能となりました。

Business Centralの導入により、稲尾産業は複雑な業務体系に対応しながらも、業務の標準化と効率化を実現。中堅・中小企業でも導入可能なERPとしての可能性を実感しています。

稲尾産業株式会社様 導入事例はこちら
「当社の規模の会社がMicrosoft Dynamics 365 Business Centralをベースにした最新の販売管理システムを構築できるとは思っていませんでした。現在はデータの蓄積・連携もスムーズ。ERP導入のハードルは高くないことを実感しています。」

3.プロジェクトと収益の可視化を実現し、業務効率と組織成長を両立


デジタルマーケティング事業を展開するアユダンテ株式会社では、事業拡大に伴いプロジェクトと収益の管理が複雑化し、全社的な状況の把握が難しくなっていました。そこで同社は、こうした課題を解消すべく、Business Centralの導入を決定しました。

導入は「Fit to Standard」の方針で進められ、標準機能を活用しつつ、カスタマイズが必要な部分はMicrosoft PowerAppsで構築したアプリで補完。シンプルな設計により、日々の稼働入力も短時間で完了できるよう工夫されています。こうした準備を経て、2024年1月に本稼働を迎えました。

導入後は、請求管理クラウドサービスとの連携により、事業別・プロジェクト別・担当者別の損益集計が自動化。業績データを全社で共有できるようになり、社員間での情報共有と相互成長の促進につながっています。

Business Centralの導入により、アユダンテ株式会社は業務の可視化と効率化を実現し、ERPを活用した組織成長を着実に進めています。

アユダンテ株式会社様 導入事例はこちら
「ERPでプロジェクト管理と収益管理を両立できたのは、 Dynamics 365 Business Centralの導入を行った 西部電気工業のドメインナレッジのおかげです。」

これらの事例は、急成長を続ける企業にとってBusiness Centralが効果的なソリューションとなりうることを示しています。拡張性と柔軟性を備えたERPシステムの導入により、ビジネスの複雑化に対応し、業務プロセスの効率化を実現できることが分かります。

Dynamics 365 Business Centralを導入するメリット


中小企業向けのERPソフト 『Microsoft Dynamics 365 Business Central 』-導入メリット

Business Centralを導入することで、中小企業は多くのメリットを享受できます。主なメリットとして、以下の3点が挙げられます。

1.最新テクノロジーを活用できる


Business Centralは、AIや機械学習をはじめ、クラウド基盤を活かした最新テクノロジーを搭載しています。これにより、データ分析や業務自動化を強化し、より正確で迅速な意思決定を支援します。
さらに、Microsoftは継続的に新機能を追加しており、Copilotによる生成AI機能やPower Platformとの連携など、業務効率化を加速する仕組みが次々と提供されています。Business Centralを導入することで、こうした最新機能をいち早く活用し、ビジネスに新しい価値を生み出すことができます。

2.業務プロセスの標準化と効率化


Business Centralは、財務管理から在庫管理、販売管理まで幅広い機能を統合したERPシステムです。これにより、部門間のデータ連携がスムーズになり、業務プロセス全体の標準化と効率化が実現します。業務の一連の流れを一元管理できるため、手作業やデータの二重入力が削減され、ミスも少なくなります。

3.リアルタイムな経営判断の実現


Business Centralでは、各部門のデータがリアルタイムで更新され、統合されます。これにより、経営者や管理者は最新の情報に基づいて迅速な意思決定を行うことができます。例えば、在庫状況や売上推移、利益率などの重要な指標をダッシュボードにて一目で確認でき、市場の変化に素早く対応することが可能になります。

これらのメリットにより、中小企業は業務効率の向上と競争力の強化を図ることができます。クラウドベースのシステムであるため、初期投資を抑えつつ、柔軟にスケールアップできる点も、成長を目指す中小企業にとって大きな利点となります。

そもそもERP導入のメリット、機能、選び方について詳しく知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。
関連コラム:ERP導入のメリットとは? 機能や選び方をわかりやすくご紹介

◆まとめ


本記事では、Microsoftの中小企業向けERP「Dynamics 365 Business Central」について、概要、特徴、主要機能、導入事例、そして導入によるメリットをご紹介しました。
業務の効率化や標準化、迅速な意思決定を支援するBusiness Centralは、成長を目指す企業にとって非常に有効な選択肢です。
ERPの導入をご検討中の方や、業務改善に課題を感じている方は、ぜひお気軽にご相談ください。貴社に最適なソリューションをご提案いたします。

導入事例はこちら
こちらから導入事例一覧を確認することができます。

 

更新日:2025.11.05